SAMURAI CITY始動。

会津若松市の商標“SAMURAI CITY”を軸にした観光プログラムが始まります。侍が日本社会を統治した期間は縄文から繋がる数万年の中で676年間。会津では蘆名氏、蒲生氏などを経て、松平氏の江戸期になります。実は江戸225年間のうち、侍が実戦にあたる機会は幕末以外はほぼなく、何世代にも亘って「刀を抜かぬ暮らし」が日常でした。侍は「五常五倫」の思想を学び、現代社会における自衛隊、警察官、裁判官、役人、教師、そして政治家などの役割を担いました。 「君に忠、親に孝、自らを節すること厳しく、下位の者に仁慈を以てし、敵には憐みをかけ、私欲を忌み、公正を尊び、富貴よりも名誉を以て貴しとなす」で有名な“武士道”(新渡戸稲造著)の原点も実は会津生まれの侍/山鹿素行の教えにあります。そしてその思想は現代の地域社会に生きる会津人夫々の中にもまだ残されています。会津一の観光資源は会津人の心。会津を訪れる人がその心に触れることで、また会津を訪れたくなる。市民全員が主役であり脇役です。そこを大切にして会津の未来を輝かせましょう。