人生の節目になる出会いが生まれる処

Netflixのせいで2009年からTV放映されたドラマ「深夜食堂」に今更はまっている。深夜食堂の原作は2006年10月に小学館の漫画雑誌『ビッグコミックオリジナル』で発表された漫画。小耳に挟んで気になっていたがTVも漫画と距離を置いている自分としては触れる機会がなかった。舞台は新宿の路地裏にある小さな飯屋。深夜0時から朝の7時ごろまでしか営業しない。メニューは基本的な酒類とマスター(小林薫)が作れるものなら何でもあり、という設定。この店を舞台にマスターと客たちとの交流が描かれるが、「第一話:赤いウィンナーと卵焼き」の通り、都度テーマになる料理が家庭的でその料理に絡む人間ドラマが絶妙過ぎるのだ。犯人、演歌歌手、ゲイ、芸人、詐欺師、評論家、時に笑え時に泣けて。ここは当にHuman Hubだな、と感じ入ってしまった。人生の節目になる出会いが生まれる処。高級料理とは違う別の意味での贅沢さに溢れた処。会津にもありますね、あそこのあれが食べたい=あのマスターやあの客と接したい、みたいな処。

もののふ

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