人は「幸福」のために生きる動物
毎年3月20日は国際幸福デー。米ギャラップ社が140を超える国や地域で調査する「世界幸福度ランキング」が発表される。1位はずっとフィンランド。TOP10には北欧諸国が並ぶ。日本は19年/58位、20年/62位、21年/56位、22年/54位。先進国の中でいつも最低。調査基準は、1人あたりGDP/平均寿命/人生選択の自由/政府の腐敗/暮らしの楽しさなど。
何年か前に寄稿したが、ハーバード大学が2015年に発表した研究成果では「幸福」の要素が次のように明かされている。75年間4代の教授が研究のバトンを繋ぎ742人の追跡調査をした結果、「幸福」を感じる一番大切な要素は、家柄、学歴、職業、家の環境、年収、名声、財産の有無ではなく、「良い人間関係を築くこと」だった。SDGsの流れで最近良く耳にするキーワード「ウェルビーイング(well-being)」も心身ともに良好な状態にあることを意味し「幸福」と翻訳される。人は「幸福」のために生きる動物。日本も幸福度をグッと上げましょう。