互譲互助の精神

分断統治。

統治者が民の人種、言語、階層、宗教、イデオロギー、地理的、経済的利害などでV.S.構造を生み、煽り、民の連帯性を弱め、己の支配に有利な環境を生み出して植民地を統治する手法。古くは古代ローマ帝国にまで遡る。現代社会でも民を統治する手法の本質は変わらない。まるでV.S.構造が人間の避けられない本能であるかの様に摺り込まれ、テレビ・新聞等のマスメディア、Twitter等のSNSで感情を煽る。日本を含め世界中の社会が、右派/左派、自由/共産、男/女、白人/有色人、勝組/負組など、多様で複雑な切り口で分断されてきた。分断の逆は調和・結束。大衆に数で敵わぬ統治者は、民の結束を恐れる。ウクライナでは同じ民族(スラブ人)同士を分断し、その犠牲の上に透けて見えるのが、西側V.S.東側の危うい認知戦の姿。そしてその先に準備されているのは、より高所から企てられている新しい世の中の仕組み。民のための新秩序か、統治者のための新秩序か。何れにせよ、我ら民は誰とも争わず互譲互助の精神で生きることが大切なのだ。

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